手順その③ 混ぜる、とにかく混ぜる。
後はただひたすら、色を混ぜる作業になるわけだが、一色ずつ追加するごとに、きちんと色を混ぜ、試筆することが必要だ。
その際に使うのがガラス棒。あるいは、メイク用のブラシの反対側の部分でも良いだろう。
そして、試筆というのもとても大切だ。
納得できるまで、何度もノートに書いていこう。
書きたての色と少し乾いてからの色が違う場合があるので、そのあたりも見極めながら試筆したり、調合したりを繰り返す。
自分のイメージする色に近づくまでにどれだけ時間がかかるか、というのは、その色にもよるし、自分の納得具合にもよる。
どうしても、時間がかかってしまう色もあれば、意外とあっさりとすぐにできてしまうこともある。
もう一つ、混色する際に気を付けて欲しいのが、引き算はできないということだ。
たとえば、QBを2滴、ABを3滴足したら、QBを1滴にしたりABを2滴にしたりすることはできないということ。常に足していくことしかできない。
常に足していくことを考えよう。
しかし、どうしても引き算をしたくなった時には、そこから何かをするのではなく、最初から作り直してしまった方が良いだろう。
そして、その時に気を付けたいのが、きちんとその配合を記録しておくこと。そうしないと、何度も試筆をしているうちに、何がなんだかわからなくなってしまうから。
もう一点注意して欲しいのが、混色途中は、色が追加されることを頭に入れて、数字を書くのではなく、「正」の字で記録しておこう。そうすれば追加する時も棒を足せば良いだけなので混乱することは少なくなる。
そして、最終的に配合が決まったら、上の写真のように、丸数字で配合を記録しておくと、それまで作った配合とごっちゃになることはないだろう。