happyinklibrary’s blog

混色可能なインクを使って自分好みのインクを作る方法などをご紹介!

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

HIL-016 青色吐息

先日、桃色吐息をモチーフにしたため息ピンクを作りましたが、その色と対になるのがこちらの青色吐息です。本来は青息吐息という言葉なのですが、吐息に色をつけたらどんな色になるのかと思って、少しもじってみました。 やはりピンク同様、明るい色だけど、…

HIL-015 なんて素敵にロマネスク

このタイトルを見て、何のことなのかすぐにわかった人はかなりの文学通なのではないでしょうか。 これは、ぼくが高校時代に夢中になって読んだ氷室冴子さんの「なんて素敵にジャパネスク」という作品のタイトルからタイトルを拝借いたしました。 あの作品は…

HIL_014 ピサンゴレンの誘惑

今まではどちらかというと青系のインクを中心に作ってきましたが、たまには違った色を作りたいという気持ちになったので、あまり頻度の少なさそうな黄色を作ってみました。 ところが、Twitterでこの色を予告したら、意外にも反応が良くてびっくり。 なるほど…

HIL-013 ため息ピンク

桃色吐息、青息吐息、など、日本語には吐息にも色がついているみたいですね。実際にはどんな色だよ!と突っ込みを入れたくなりますが、日本人というのはもともと色に対してものすごく敏感だったのではないかと思わせるような言葉だと思います。 じゃあ、実際…

HIL_012 わがままレッド

この色を見て、あ、前にもなんか見たことあるぞ?と思った人、かなり色に敏感な変態さんですね(誉め言葉)。これは、ご当地インクシリーズで最初に作ったBUNGU BOX REDの最初のバージョンです。 あかりピンクよりのレッドで、実際のBUNGU BOXさんのロゴとは…

HIL-011 恋するペリカンブルー

これは、先日発売されたばかりのペリカンスーベレン m600 ホワイトターコイズ のために作った色です。あのターコイズ色にふさわしい色はどんな色なんだろうかと試行錯誤しながら作ってみました。 そしたら、意外にも良いインクができちゃったというわけです…

HIL-010 霧雨グレー

グレーも個人的に大好きな色。しかも、グレーというのは、いろいろな可能性を秘めた色だと思うのです。少し色を加えるだけで、赤みがかったグレーになったり、青みがかったグレーになったり。そして、今回ぼくは、青っぽいグレーを作ってみたくなったのです…

HIL-009 お茶室グリーン

これは、偶然からできた色です。 別の色を作っている時に、間違えて、他の色を混ぜてしまったんですけど、それがあまりにもきれいな色だったので、改めてその色を再現してみました。 なんと、この色では6色も使っています。基本的に混色のルールは3色まで…

HIL-008 葉裏のそよぎ

ユーミンファンなら、この色の背景をタイトルからすぐに推測できるはず! そう、ぼくの大好きなユーミンの「ランチタイムが終わる頃」の中に出てくるフレーズなのです。 葉裏のそよぎを眺めていた…というところがぼくはとても大好きで、初夏の頃の葉裏の感じ…

HIL-007 五月雨ブルー

少し季節を先取りして…。 こちらのインクは、まずタイトルから先に思い浮かびました。五月の雨の色ってどんな色なんだろう。そんな風に想いを巡らせながら作りました。 くっきりとした青じゃなくて、少しスモーキーな青。そのスモーキーさを出すためには何を…

HIL-006 ヘブンリーブルー

今日の東京地方は朝から雨。でも、午後から急に晴れてきて、雲の隙間から青空が見えてきました。そこで、抜けるような空の色を作りたい!という衝動的な想いに駆られて作ったのがこの色です。 青だけで作る青。それも、ただ明るいだけじゃなくて、少し影も感…

YKH-001 横浜ソーダグリーン

もう、これはわかる人にはわかっちゃう(笑)。 あの、ニューミュージックの女王の、あの名曲からインスピレーションを受けた色。実は、Yumixableの方に「海を見ていた午後」の色があり、それも山手のドルフィンのソーダ水をイメージしているのですが、その…

NGS-003 眼鏡橋レイニーグレー

長崎に到着したその日はあいにくの雨でした。 そんな中、ぼくは傘を差しながらランタン祭りを見て歩きました。 雨が降っていたといっても、土砂降りの雨ではなく、時々やんだり、また少し霧雨のような感じで降ったりというお湿り程度の雨でした。それが逆に…

NGS-002 出島ロマンスブラウン

NGS-001~003は2月に長崎に行った時に作ったインク。 この色は、その前日に散歩でぶらぶらと歩いた出島近辺のイメージ。何となくロマンチックな雰囲気が漂う場所で、そんなイメージで作りました。 出島には前回遊びに行っているので、中には入らず、外から…

NGS-001 長崎チャーチブルー

2月の末にランタン祭りを見に長崎に行ったのですが、その時にホテルで作った色。その前日、石丸分行堂さんのスタッフの方々と話をしていて、急に何か長崎にまつわる色を作りたい!と思ったのです。 ちょうどその時ぼくは小倉でミクサブルインクの体験会をや…

SZO-003 樹海ミステリーグリーン

静岡といえば、富士山ろくの樹海はとても有名です。 一度迷いこんだら戻ってくることはできない不思議な場所として、子ども頃からいろいろな話を聞いてきました。 実際にひとりで行くのは怖いけれども、実際に行ったら、どんなところなのでしょうか。うっそ…

SZO-002 朝もや富士山ブルー

浜松の個性あふれる文具店BUNGU BOXさんはオリジナルインクでも有名です。そんなBUNGU BOXさんには「初夢青富士」という素敵な色があるのですが、それとはまた違った、ぼくなりの富士山の色を作ってみたいと思って作ったのがこちらの色です。 朝もやの中で見…

SZO-001 BUNGU BOX RED

さて、本日はまず、蔵書目録の入れ替えから始めます。 先日、当館オープンの際に作った下記の色ですが、今一つ納得がいかず、目録を登録する際に、β版としました。 しかし、本日、無事にブングボックスのアイコンにふさわしい色が出来上がりましたので、そち…

ご当地シリーズのご案内

HIL-005 葉桜の頃

若くして亡くなった作家、鷺沢萠さんの作品の中に「葉桜の日」という作品があり、それがとても印象的で、いつか葉桜をモチーフにした色を作りたいと思っていました。そして出来上がったのがこの色です。 しかし…。これまたスキャニングの微妙な色あいで、実…

HID-004 名残の桜

今まで70色以上のインクを作ってきましたが、一番難しい色は赤系の色です。特にピンク系の色は本当に作るのが難しい。 ちょっとでも他の色を混ぜると、すぐに紫っぽくなってしまうのです。そう、ピンクと紫というのは、実に親和性のある色なんですね。そのた…

HIL-003 恋浅葱ーこひあさぎ

当館所蔵のHIL-003の別バージョン的な色。 あちらが薄い浅葱なら、こちらは濃い浅葱色。ということで、名前もその「濃い」と「恋」を合わせてみました。 こういうネーミングというのも混色インクを作る時にはとても大切です。それを考えることによって、自分…

HIL-002 夢浅葱ーゆめあさぎ

これだから、パソコンは嫌なんだ。 薄い色だと、どうしても、このようにスキャンがきちんと色を拾ってくれない。 そのために、はっきりと読み取れないような画像になってしまう。 なので、これは、明日にでもカメラで撮り直すことになるかもしれない。 つま…

HIL-001 メランコリックブルーグリーン

幸福墨水図書館に最初に納品する色はどんな色が良いだろうと、あれこれと考えた結果、館長が一番好きな色をまずは第一号にしようということになりました。 それはターコイズ色です。 ターコイズというのは、青とも、緑とも決めかねる微妙な色ですが、その微…

HILシリーズのご案内

混色手順 その⑥ レシピを作成する。

手順その⑥ レシピを作成する。 ラベルを作り、ボトルに貼ったら、今度は配合表を基に、レシピを作っておこう。これを怠ると、後で色を再現する時に、何を元にすれば良いのかわからなくなるからだ。一応試筆用のノートに数字は書いてあるが、配合を何度も変え…

混色手順 その⑤ タミヤ瓶にラベルを貼る。

手順その⑤ タミヤ瓶にラベルを貼る。 タミヤ瓶で色を混色したら、それで終わり、となると、後が大変だ。 ミクサブルインクを始めると、必然的に色々な色を作りたい気持ちになる。ところが、同じ形のタミヤ瓶が増えると、どの瓶にどのインクが入っているのか…

混色手順 その④ いよいよタミヤ瓶で作成へ。

手順その④ いよいよタミヤ瓶で作成へ。 パレットでの配合が終わったら、いよいよ、混色の本番となる。 この時に配合がきちんと確定するので、慎重に行いたい。 まずは配合表を基に、どのインクが実際に何ミリ必要となるかを計算する。 例えば、 AB1:QB1:SY…

混色手順 その③ 混ぜる、とにかく混ぜる。

手順その③ 混ぜる、とにかく混ぜる。 後はただひたすら、色を混ぜる作業になるわけだが、一色ずつ追加するごとに、きちんと色を混ぜ、試筆することが必要だ。 その際に使うのがガラス棒。あるいは、メイク用のブラシの反対側の部分でも良いだろう。 そして、…

混色手順 その② インクを均一にパレットに落とす。

手順その② インクを均一にパレットに落とす。 では、実際に混色に着手してみよう。 上の混合表の中から自分のイメージに近い色をみつけたら、まずはその色を実際に作ってみよう。 例えば、1対1で作る場合には、パレットの適当なところに、まず最初の色を一…