happyinklibrary’s blog

混色可能なインクを使って自分好みのインクを作る方法などをご紹介!

混色インクを楽しむ前に準備するべきもの

※ここでは主に、自宅にて混色インクを楽しむ方法として、プラチナ万年筆のミクサブルインクを例にとって紹介する。

 

混色インクを始めようと思っても、何を揃えたら良いのかわからない、という人も多いだろう。実際に作業を始めてみるとわかると思うが、スムーズに混色インクを楽しみたいと思ったら、必要最小限のものを揃えて、思う存分に混色を楽しんで欲しい。

 

必要なもの

 

その① インク本体

これは当たり前のことだけれども、材料の元となるインクがなければ、何も始めることはできない。

プラチナのミクサブルインクは全9色、さらに薄め液が1色必要となる。

 

その② スポイト付きボトル

ミクサブルインクのボトルそのものからスポイトを使って混色するのも可能だが、気軽に混色を楽しみたいと思ったら、スポイトがセットになっているボトルを用意しておくと便利だ。これを用意することによって、思いついたらすぐに色を混ぜることができるし、スポイトを洗浄したり、保管したりするという手間が省ける。

なお、このスポイト付き容器はアマゾンでも購入可能。

「ターナー色彩 スポイド付容器」が正式名称で、20mlだけでなく、10mlもある。

10mlは片手で持つのにちょうど良いサイズ。都内に住んでいる人は、世界堂新宿店の2階の画材コーナーに大小両方置いてあるので、確かめてから購入するのも良いだろう。

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なお、キングダムノートでもスポイト付きボトル(30ml)を扱っているが、こちらはガラス製なので、かなり重厚。当館では、ラルティザン・パストリエ専用で運用することを計画中である。

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www.kingdomnote.com

その③ 空瓶(タミヤ角瓶10cc)

インクを混色したら、今度はそれを保管する容器が必要となる。一番多く使われているのが、タミヤの塗料用の空瓶。容量もいろいろとあるが、ぼくが個人的にお勧めするのが10ccの角瓶。その理由は、角瓶は丸瓶と比べてスペース的に無駄ができにくいので、場所を取らない。そして、シールを貼って見栄えを良くすることができるから。

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その④ パレット

混色の際に必要となるのが、パレット。パレットの上で色を混ぜていくので、できるだけくぼみが多い方が良い。最近は100円均一のお店で使い捨てのパレットを売っているので、これを利用すると便利だ。

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その⑤ メイク用のミニ筆

100円ショップに行ったら、メイク用のミニ筆も用意しておきたい。混色の際はガラス棒を使い、試筆の際はガラスペンを使うことをお勧めするが、その余裕がない場合には、このメイク用ミニ筆が便利。筆の逆の方で混色をしたり、筆の方で色を試したりと二通りの使い方が可能だ。

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その⑥ ガラス棒とガラスペン、いらないタオルなど

 混色をする時には、ガラス棒が便利だ。すぐに水で洗うことができるし、確実に色を混ぜられる。

同様の理由でガラスペンも用意しておきたい。

また、洗ったそれらの棒やペンをふくためのタオルも用意しておこう。

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その⑦ 記録ノート

実際に混色を始めてみるとわかるが、いくつも色を試していると、今自分がどの色を何滴入れているのかがわからなくなることがある。それを防ぐためには、こまめにメモを取ることが大切だ。それは重要な記録にもなるし、創作途中で、思わぬ良い色ができたりすることもあるので、しっかりと記録を取って、好みの色の配合を逃さないようにしよう。

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その⑧ スポイト

②~⑥は、あくまでも混色の時に必要な道具となるが、これからは実際に色を作る際に必要となる道具だ。

このスポイトはフルボトルから直接タミヤ瓶に色を入れていく際に使う。スポイト付きボトルのスポイトよりも多くの容量を吸い上げることができるので時短にも繋がる。

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その⑨ デジタル計量器

そして、これが当館における混色の一番重要な秘密兵器となる。

デジタル計量器である。より精密に容量を記録する場合は、目盛りで分量を量るよりも、客観的な数値とし容量が測れる方が無難だ。このタニタの計量器(KD-192)は、液体も測ることができるだけでなく、0.1mlまで測れる優れもの。これでかなり再現性が高まるのだ。

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以上が当館で混色をする際に必要とするアイテムの数々である。100円ショップなどで買うことができるものも多いし、デジタル計量器もそれほど高いものではないので、今後じっくりと混色を楽しみたい人には、まず用意しておいてもらいたい。