準備が整ったら、早速混色を始めてみよう。
その前に、もう一度必要なものをチェックしておいてもらいたい。
なぜなら、一度作り始めてから足りないものがあった場合、作業を一度中断しなくてはならないからだ。
下記のページにあるものは、必要最小限必要なものばかりなので、それらをきちんと確かめてから実験に取り掛かって欲しい。
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手順その① 具体的にどんな色を作りたいかをイメージする。
まず、自分がどんなインクを作りたいのか、イメージができている人は、そのインクに近い配合を下の一覧表から探してみよう。これは、プラチナのミクサブルインクを1対1で混ぜたものである。
プラチナのミクサブルインクの製品に入っているリーフレットにも混色例が載っているが、正直、とても見にくいので、この表を参考にして欲しい。
ただ、PCによって見え方が違うこともあるし、用紙によってもまったく見え方が違うので、できれば、自分なりの混色表を実際に作ってみた方が良いかもしれない。
なお、これは神戸派計画のGRAPHILOを使用している。
念のために、略号の正式名を下記にまとめてみた。
蔵書目録などではこの略号を使うので、今後当図書館にてレシピを探そうと思っている人は、頭に入れておいた方が良いだろう。
SB=Smoke Black
AB=Aurora Blue
QB=Aqua Blue
SP=Silky Purple
CP=Cyclamen Pink
FR=Flame Red
EB=Earth Brown
SY=Sunny Yellow
LG=Leaf Green
さて、この第一段階において、具体的に自分がどんな色を作りたいのかが明確であればあるほど、完成するのは早い。ここで、しっかりと自分のイメージする色を頭に想い描いておきたい。あるいは、具体的にこういう色を作りたいという見本があれば、その見本を近くにおいて(あるいは写真などに撮っておくのも良いだろう)、混色をしていくと良いだろう。
手順その② インクを均一にパレットに落とす。
では、実際に混色に着手してみよう。
上の混合表の中から自分のイメージに近い色をみつけたら、まずはその色を実際に作ってみよう。
例えば、1対1で作る場合には、パレットの適当なところに、まず最初の色を一滴落とし、その次に2色目の色を一滴落とすという形だ。
この時に気を付けなくてはならないのは、一滴というのが、同じ量になるということ。
スポイトだとどうしても最初のうちはその1滴が均一になりにくいのだ。
下の写真を見て欲しい。
しばしば、スポイトの先に空気が入った状態でインクを吸い上げてしまうことがある。この状態で一滴垂らそうとすると、空気が入っている関係で、若干一滴の量が少なくなってしまう可能性が高い。
そのような時には、パレットに雫は垂らさずに、再びスポイトをボトルの中に入れ、インクを再度吸い上げてみよう。
そして、先まで満タンになった状態で一滴垂らせば一滴の量は均一になる。
そして、もう一つ注意して欲しいのは、インクの垂らし方。
垂直にしたまま垂らすと、重力の関係で、インクが多く垂れてしまうことがある。それを避けるために、パレットに対して45度ぐらい倒して垂らすと、一滴が均一になるだろう。
そして、自分のイメージに近くなるまでインクを追加していく。